Jack IPAファミリー最新作はドイツ、ニュージーランド、北アメリカからの新種ホップを使ったセッションIPA。驚異的なまでのホップアロマと目を見張るほどのモルトのバランスを持ち、気付かぬうちにグラスを空にしてしまうほど素晴らしいビールだ。
Easy Jackが初めて市場に現れたのは2014年夏のこと。「これまでとは一味違ったセッションIPA」を生み出すことを目的としてブリューマスターMatt Brynildsonが世界中から比較的新種のホップを選び出し、結果驚く程複雑な味わいを持ったこのセッションIPAを季節限定商品として発売した。しかし人気の高まりと相まってホップの安定供給が望めず、発売後すぐさまホップが無くなってしまったためにEasy Jackは早すぎる終わりを告げてしまったのである。そして翌2015年、ホップの安定供給問題を解決したのち、このセッションIPAは定番商品として復活を遂げた。
以前と同じく素晴らしいホップアロマのビールを醸造するためMattがはるばるドイツのHallertau地方に赴いたのだ。そこで彼は家族経営の小さなホップ農家たちと交渉して、Easy
Jackの主要なホップであるMandarina BavariaホップとHull Melonホップの安定供給を実現したのだった。こうした努力の末、再び人々に楽しまれるようになったEasy Jackは需要に追い付くのが精一杯なほどのヒット商品となる。
セッションIPAの明暗を分ける年になった2015年において(2014年にトレンドとなったセッションIPAであったが、2015年には全体の売上成長率がスローダウン。アルコール度数の高いIPAなどと同価格帯であること、アルコール度数の低さから劣化が比較的早いことなどが原因で、前年ほど手に取ってもらえなくなった商品が増えてきたと考えられる)、この新しいセッションIPAはスタイルを代表するビールの1つにまでなったのだ。
ドイツ産Mandarina Bavaria、Hull Melonホップを中心にニュージーランド産Mosaic、そしてアメリカ産Mosaicホップをドライホッピングに使用することで、溢れんばかりのシトラス、メロン、パッションフルーツアロマが特徴的なEasy Jack。
グラスに注ぐとイエローゴールド、真っ白なヘッドが乗りすぐに消えていく。オレンジ、グレープフルーツ、パイナップル、メロン、青々しい草の複雑で芳醇なアロマはアルコール度数の低さを全く感じさせない。口に含むとやはりフルーティさに溢れタンジェリン、レモン、パッションフルーツとはっきりとした松の苦み。クラッカーのようなモルトの味わいがホップフレイバーを下支えする。フィニッシュは後を引かない苦み。程よいカーボネーションと非常にクリスピーな口当たり。
Mattは次のように述べる。「IPAのミニチュア版のようなビールは造りたくなかった。IPAをセッショナブルにしようとしてモルトとホップの味わいを抑えてはただ当たり障りのないものになってしまう。味わい豊かなホップを使って、本物のIPAに求めるようなフルーティさを追求した結
果がEasy Jackなんだ。」
アルコール度数4.5%としては考えられないほどアロマ・フレイバーに富んだこのビールは、数あるセッションIPAの中でも最も味わい豊かなものの1つであることは間違いないだろう。
商品仕様
製品名: | ビール |
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JANコード: | 602755007039 |
メーカー: | Firestone Walker |